ハイハイはいつからできるの?ハイハイが大切な4つの理由

ハイハイ 子育て・育児

ハイハイはとっても大切!ハイハイでの移動、長い期間した方が良いのです

こんにちは、ゆきです。

0から1歳までの子どもの発達はとても早いですよね!

人生の中で一番発達する時期で、毎日の生活の中でも容易にその変化に気付くことができる時期です。

その中でも、

・首の座り
・寝返り
・お座り
・ずり這い
・ハイハイ(四つ這い)
・つかまり立ち
・初歩

は誰もが出来るようになったことに気付け、出来た時にはお父さんお母さんの喜びもひとしおですよね(^^♪

そこで今回はいかに「ハイハイ」が大切かお話したいと思います。

ハイハイはいつ頃できるの?

ハイハイまでの発達の流れは、

首の座り:3~4ヶ月
寝返り:5~7ヶ月
ずり這い:5~6ヶ月
お座り:6ヶ月
そしてハイハイし始める時期は、7ヶ月~10ヶ月とされています。

もちろん!個人差がありますので、2~3ヶ月のずれは正常発達内です。

ハイハイまでの発達

ハイハイしない子どもが増えている!?

最近(と言いましても、私がリハビリの学校へ通っていた時に発達の授業ですでに聞いていたので20数年前には言われていましたが…)ハイハイをせずつかまり立ちから伝い歩きを始めたり、ハイハイする期間がとても短かったりする子どもたちが増えているのをご存知ですか?

その背景には、欧米化した家屋環境が大きな要因とされています。

畳文化であった日本からフォローリングになり、畳の目に足指をひっかけやすかった時代に比べフローリングはとても滑りやすいのです。

また、一軒家ではなく、マンションやアパートが増え、赤ちゃんが過ごす空間は、だだっ広い場所は少なく、少し手を伸ばせばローテーブルやソファー、キャビネットなど捕まるものがあります。

その他の要因としては、『触覚』に過敏を持っていることです。

以前書いた「指しゃぶりの大切さ」にも書いてありますが、手指には触ったものを判断するセンサーがたくさん分布しています。このセンサーが平均の閾値よりも低い子どもたちがいます。

 

どういう事かというと、

例えば、過敏性のないA君が10ぐらいで触るとどんな手触りか分かるとします。

過敏性があるB君は5ぐらいで分かるため、同じ10くらいの刺激が入ると痛かったり、気持ち悪かったりと不快に感じてしまいます。そのため、ハイハイの場合、手を広げて床に付き体重を載せる事をとても嫌がります。ハイハイしている子どもさんの中にも、グーでハイハイしている子は、触覚の過敏性を持っている可能性があります。

過敏性を持つ子どもの発達についてはまた、後日書かせていただきますね。

過敏性の有無に関係なく、赤ちゃんは環境にとても敏感です。

とても影響されやすいことを知っておいてください。

指しゃぶり

ハイハイができるようになるまでに必要な事は?

四つ這い姿勢とは、両方の肘を伸ばした状態で手を付き支え、お腹は床から離れて水平を保ち、股関節、膝関節を直角に曲げている姿勢です。

座位が出来るようになる時期は、あおむけでお尻も持ち上げながら両足を持ったり、足指なめが出来るようになります。

これは、90度くるっと回転させると、お座り姿勢になるんですが知っていましたか?

うつ伏せやあおむけから自分で起き上がり座れるようになる時期と同じ時期に四つ這いをとれるようになります。

赤ちゃんヒップアップ

つまり、あおむけの中では、足を持つだけでなく、腹部の筋力を用いて骨盤を後傾させヒップアップし、足が口まで届くぐらい持ち上げられ、それを持続させられるようになることが大切です。

うつぶせの中では、手のひらでしっかり体重を支えます。

この時、肘はしっかり伸び、肩関節は前方へ突き出すように曲げ、背中の肩甲骨周囲(肩甲帯と言います)の筋肉がしっかり働き支える事が出来るようになっている事です。

また、このうつ伏せの姿勢(on handsと言います)で、前方の玩具を取ろうとし、右手を伸ばすとします。

そうすることで、体重が左方向へ移動し、その傾きに対して体を保とうとする立ち直り反応が現れ、左にコロンと倒れないように徐々になってきます。

次に左手を伸ばすとします。

今度は右側への重心移動と立ち直りが現れます。

この繰り返しで体の非対称的な運動を経験し左右同時に行っていた運動から

『分離した動き(分離運動)』ができ、粗大運動として『ずり這』ができるようになります。

このずり這位の時の左右への重心移動の経験が四つ這い姿勢で、重心が床より高くなり不安定になった姿勢でも経験を積める土台になっています。

四つ這い姿勢

赤ちゃんはうつぶせの時も、あおむけの時も日々経験をつんでいるのですね♪

『分離運動』の学習には、新生児の時に見られる原始反射が消失し、自分の意思で運動をコントロールできるようになることが前提です。

原始反射に付いても今後記事を書かせていただきます。
(発達において何らかのつまづきにより、この原始反射が残存する子どもさんもいます)

ハイハイが大切な4つの理由 ~ハイハイから学べる経験~

ハイハイの時、上に記載したように、肩甲帯で手のひらから伝わる荷重を支えて肩甲帯のより強い安定性を図っています。

ハイハイが大切な理由①
肩甲帯が安定することにより、下記のようなことが出来るようになります。

・将来的に大きな物や重い物を持ったりできる
・教室の中で「わかる人」と先生から言われた時に手を上げ続ける事ができる
・ボールを投げる受け取ることができる
・文字を書くときの細かい手先の操作の基盤となる

 

ハイハイが大切な理由②
口腔機能にも、とても重要な影響を及ぼします。

この時期の離乳食は後期食。後期食の形態は奥歯ですりつぶせる硬さと形態です。

そのために必要なのが舌の左右への動きになります。ハイハイしながら左右上下と色々なところを首を動かしてみることで、首の周辺の筋力が付きより安定し、下顎の上下する動きもコントロールすることが出来るようになります。

そして、ハイハイでの左右への重心移動において下顎と舌にも立ち直り反応が出現します。

それにより、食べ物を奥歯に送るための舌の左右の動きが学習できます。

また下顎を回旋(お馬さんの食べる時の動きを想像してください)させることの学習の経験にもなります。

 

ハイハイが大切な理由③
そして、この口腔機能の発達が『発語』にも繋がってきます。

 

ハイハイが大切な理由④
視覚機能(見る目の働き)にもとても重要な影響を及ぼします。

視力は見る経験をしないと発達せず、それも屋外でないと発達しないため、この時期は、0.1程度です。

しかし、視覚機能面では、ハイハイをする8ヶ月ごろが一番、視覚をつかさどる脳が発達するピークです。

ハイハイ姿勢で見る事で、物を両方の目で立体に捉える事ができるようになり、距離感や奥行きなど自分と物とも距離などわかるようになります。

ハイハイにつながる遊び

『お父さんお母さんの体を使おう!』

初めは、両足を伸ばして揃えた上に子どもさんを腹這いに乗せて手を床に、足は膝をつくようにセットしてください。
(※この時子どもさんも太腿の間にこぶしが一つ分くらい間隔を開けてください。広がりすぎると膝に体重がかかりませんので注意!)

そして、大好きな玩具を準備してください。

片手を伸ばして取れるくらい子どもさんから離して、そして、目線の高さに挙げて見せてください。

そうすると、

・膝で体重を支える経験
・手でしっかり支える経験
玩具を左右へ移動させると、手足にも交互に体重移動する経験

を促せます!

 

次に、ゴロリンと床に寝そべってもらったお父さん&お母さんのお腹へのよじ登り&降りです!

登るためにしっかり、股関節や膝を曲げ、手でしっかり体重を支える経験が積めます。

もし、足の動かし方や力がない子どもさんだったら、お父さんお母さんの掌を子どもさんの足裏につけ、足がかりにしてあげてください!

子どもさんと楽しみながら、発達を促せるのでとてもオススメです♪