枠から文字がはみ出てしまう子の原因と簡単に実践できる改善方法

子育て・育児

こんにちは、ゆきです。

今回は、視聴者の方から「枠内に文字を書く方法」のリクエストがありましたので、そちらについてお話したいと思います。

 

こちらにより詳しく、同内容の動画も撮っておりますので、文章を読むのが面倒くさい方はこちらからどうぞ。

枠から文字がはみ出てしまう子の原因

子どもさんが小学生になった親御さんから「漢字やひらがながノートの枠からはみ出てしまう」と言う相談を受けることが多くあります。

原因はいくつかありますが、今回は2つの原因と改善のポイントについてお話します。

1.姿勢の問題

姿勢の問題

1つ目は、姿勢の問題です。

文字を書く時、体は少し前傾します。この姿勢を保つために腹筋と背筋が同時に働く必要があります。また、右利きの場合、左手はノートを押さえるだけでなく体を支える役割もあります。

腹筋が弱かったり、左手が机の下に落ちていたりすると、右手に体重が乗ります。
文字を書く鉛筆に必要以上に体重が乗ると、体を支えながら文字を書くことになります。そうすると、鉛筆が滑ってしまい枠内で止めることが難しくなります。

 

2.手先の操作

鉛筆の持ち方

2つ目は、手先の操作にあります。

鉛筆は3本の指で持って指先を動かすことで小さい字を書くのですが、持ち方に癖があったり、手先の不器用さがあると、指先の動きが出にくく、肘や肩の動きで書くため細かい操作が出来ずに枠からはみ出てしまいます。

改善方法

1.姿勢の問題改善

改善のポイントとして、まず1つ目については、安定した姿勢を作ることです。

チェック項目を4つあげますので、それらがちゃんと出来ているか?を確認してみてください。

姿勢の問題改善

姿勢の問題改善

①足の裏は床や足乗せ台に接地しているか?(膝が90度で曲がって足の裏がつく高さの椅子になっているか?)

②座面が膝裏まであり、太もも全体接地しているか?

③体が左右対象に机に向かい、左手も机の上に乗せ続けられているか?

④机の高さは、脇がこぶし1つ分くらい外側に開くぐらいの机の高さになっているか?

文字を書いている時に姿勢が崩れやすい場合は、座面に滑り止めシートを置いてあげるだけで安定します。

また、脇を広げ過ぎないと机に手が乗らない場合、利き手の手先の操作がしにくく、利き手と反対の手も支え難くなります。

机と椅子の高さを調整するだけで、文字を書くパフォーマンスが上がります。

 

2.手先の操作の改善

次に、2つ目の手先の操作に対しての改善ポイントです。

まずは、手先の発達を促す方法です。

丸の中に渦巻きを書く

手の付け根を机に付けて、丸の中に渦巻きを書く練習をすると、指先の動きを引き出すことができます。

この時、手首が掌側に曲がる子どもさんは、壁や窓ガラスに紙を貼り付けた設定やホワイトボードを壁にかけて実施するのをお勧めします。

なぜかと言うと、壁など垂直な所は書くときには、手首が手の甲側に曲がり指先に力が入りやすく操作性が上がるからです。この時も手首の付け根をくっつけることを意識してください。

 

次に、環境に対する方法です。

枠の中に文字を書く

枠に沿って折り目をつける方法です。
目で見てわかる感覚(視覚刺激)と、触れる感覚(触覚刺激)を使って枠を意識できます。

厚紙などを枠に合わせて切り取り、それをノートに合わせて書きます。
これも視覚刺激と触覚刺激を使って意識させます。

下敷きに紙やすりを使う

また、下敷きに紙やすりを使うのも有効です。
文字を書くときに抵抗がかかるので、滑り過ぎずに書くことが可能です。硬筆用の柔らかい下敷きでも効果が見られるお子さんもいます。

紙やすりは、百均で購入できますし、目の荒さもいろいろありますので、いくつか試してみてください!

今回は、「枠から文字がはみ出てしまう子の原因と改善方法」についてお話しさせていただきました。

参考にしていただけたら嬉しいです。