こんにちは、ゆきです。
『見る力』には、
の①から③の一連の流れがあり、認知面が発達するためにはこの一連の流れがスムーズに行えていることがBESTです。
ものを『見る力』は、生まれてから徐々に発達して、6歳くらいまでに基礎ができます。
前々回のpart1では、①番の「目から入る情報=入力系」について、
前回のpart2では、②番の「情報を整理して認識=情報処理」についてお話ししました。
そして今回のpart3では、③「動作に移すために筋肉に命令を出す=出力」についてお話しします。
※こちらに同内容の動画も撮っておりますので、文章を読むのが面倒くさい方はこちらからどうぞ。
動作に移すために筋肉に命令を出す=出力とは?
動作に移すために筋肉に命令を出す、と言われてもイメージつきにくいですよね?
例えば壁に1〜5まで数字がバラバラに書かれているとします。そして、言われた数字をタッチするゲームをします。
この時、どんなことが起こっているかと言うと、「3」と聞こえると
①目で壁に書かれている数字を見る(これが入力系に当たります)
②次に「3」と認識する(これが情報処理となります)
そして、③タッチするために手を伸ばすために、脳から「腕の筋肉、このくらい動きなさい」と命令が出され、手を伸ばして数字をタッチすることができます。
この③番の動きが『出力』に当たり、「目と体のコントロール」とも言われます。
「出力」が上手くいかないとできない運動
『出力』が上手くいかないと、様々な運動ができません。
例えば、
運動面だけではなく、学習面でもこれが原因でつまづいていることが多くあります。
そこで、『出力』(目と体のコントロール)が上手くなるコツと遊びを一部紹介したいと思います。
キャッチボールが上手くなるコツと遊び
・ビー玉を転がしてコップでキャッチ
・風船に紐をつけ、ぶら下げて叩いて遊ぶ(→上達したら靴下を丸めたものに変えたりしてみる)
黒板を見てノートに書き写すのが上手くなるコツと遊び
1.太鼓に見立て、紙の中心から左右に大きめの赤と青の丸を描いて手元に置く
2.太鼓の楽譜として、紙に赤青の丸を好きな順番で書いて前に貼るか太鼓の上側に置く
3.太鼓の楽譜「青・赤・赤・青、赤・青・赤・青、‥‥」と読みながら、それに合わせて手元の紙に書いた色の太鼓を叩く
楽譜を目で追うことは、黒板を見る動作に繋がります。
楽譜の読み方を縦方向、横方向の両方で行うことで眼球運動も鍛えられます!
枠の中に文字を書くのが上手くなるコツと遊び
1.紙に丸を書き、その中に真っ黒になるまで渦巻きを書く
(この時、小指側の手をつけたままにする)
2.これができたら次は線を二重丸にし、ドーナツになるように線の間だけ渦巻きを書く
手元を見続けて、線の幅に合わせて手の操作をコントロールすることが必要な課題です。
小指側をつけることで、文字を書く時に必要な指3本を細かく動かす動作が引き出されます。
今回は、「見る力」で学力アップ!part.3、「動作に移すために筋肉に命令を出す=出力」についてお話をさせて頂きました。
子どもさんのつまづきや、学力アップに是非お役立てください!